2015年11月26日0
両側の肩甲骨あたりの肩こり(肩甲下筋トリガーポイント) 40代男性 会社員 静岡市葵区在住
<初回の状態>
6ヶ月前から両側の肩甲骨の内側のコリが気になる。マッサージに行って肩甲骨の裏に手を入れてもらうとその時は気持ちが良いが、症状に変化はみられない。特に思い当たる原因はない。整体に行ったりもしたが同じようにあまり症状が変わらないのでインターネットで調べてサルーテ カイロプラクティックに来院した。
<検査結果>
- 猫背姿勢
- 両側の肩甲骨が外転&外旋している
- 右肩甲下筋にトリガーポイントあり
- 肩甲骨内側の筋肉は過緊張ではなく、トーンが低く「テロン」としている
- 肩甲骨外転筋群(特に大円筋と前鋸筋)に過緊張と圧痛あり
- 肩甲骨と上腕骨の連動性に問題あり
- 大胸筋、小胸筋の過緊張と短縮あり
<施術後の変化>
初回の施術後は肩甲骨内側のコリ感が40%くらい改善したが、違和感が残っていた。ストレッチポールを使ったホームエクササイズを初回から積極的に導入したところ、3週間で5回の施術で、両側の肩甲骨の違和感くらいになった。現在は自宅でできるエクササイズの再確認を定期的にしながら、適時変更を加えながら、3-4週間に1度のペースで定期的に予防目的で通院している。
<担当:鈴木のコメント>
今回のケースは、両側の肩甲骨が外側そして前方に位置して(後ろから見ると「ハ」の字に肩甲骨が外転&外旋位)いました。そして肩甲下筋という肩甲骨と肋骨の間にある筋肉が過緊張してトリガーポイントとなり、肩甲骨を外側に引っ張る筋肉群が過緊張している状態でしたが、患者さん本人は肩甲骨外側ではなく内側のコリを訴えていたケースでした。
これは、なかなか理解していただけないケースです。張っている(ご本人は凝っていると思っている)ところをマッサージすると悪化する可能性のある状態でした。
施術の順番が重要で、最後にしっかり肩甲骨内側の筋肉群を活性化して終わらないとダメです。拮抗筋である大胸筋・小胸筋・前鋸筋・大円筋・しっかり抑制をかけてから、菱形筋・中部僧帽筋を活性化していきます。この順番は、ホームエクササイズでも重要です。
ご本人の感覚と、実際の身体の状態が真逆なため、どれだけ施術方針を理解していただけるかが重要なポイントです。筋肉が弱くなって伸ばされているところ(ご本人の主観的凝りの部分)をマッサージしたりストレッチするとよけい筋肉が弱くなって状況が悪化します。むしろ筋肉を意識的に収縮させると効果的です。そのためには神経的な抑制と促通というのがキーワードになります。背骨、骨盤、肩甲骨をしっかり矯正し、肩甲骨の動きをスムースにしていき、大胸筋などをしっかりストレッチしてから弱化していた筋肉のリハビリをすることで良くなっていきました。当院では、エクササイズのアドバイス・栄養指導・生活環境指導をふくめた総合的なアプローチで、できるだけ早く以前より快適に過ごせるようし、また再発しない安定した身体づくりを目指していきます。
なかなか治らない肩甲骨付近の凝りや張り、首の痛み、頭痛や肩こりで、カイロプラクティックや整体をお探し の方は、静岡駅北口徒歩4分にあるサルーテ カイロプラクティックに、 お気軽にご相談ください。どんな人が実際に施術をしているか不安な方は、院長の子育てブログをご覧になってください。
※症例報告はご本人の許可を得て掲載しております。当院は個人情報の扱いに細心の注意をはらっています。
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