2015年11月5日0
左腕のしびれ(肩甲下筋トリガーポイント) 50男性 会社員 静岡市清水区在住
<初回の状態>
3ヶ月前から左腕、特に手首のあたりがジンジンしびれる感じがする。特に歩いている時とPCに向かっていると悪くなるような気がする。痛みならガマンできるが、しびれはツライので自分で調べたら胸郭出口症候群ではないかと疑い、インターネットで調べてサルーテ カイロプラクティックに来院した。
<検査結果>
- 左腕を動かしたときの肩甲骨の動きが過剰である
- 肩の自動他動可動域は外旋が左80°と制限されている
- 左の肩甲下筋、特に上腕骨頭に近いところにトリガーポイントあり、左手首付近のしびれが悪化する
- 左の棘下筋外側部にトリガーポイントあり、左手首付近のしびれが悪化する
- 頚部の自動他動可動域は、伸展が30°と制限、側屈は左右とも30°と制限、回旋は左が45°と制限あり
- 頚胸移行部の可動性が著しく低下している
- 整形外科学テストでは胸郭出口症候群に関連するものはすべて陰性
- 椎間板に対するストレステストで陽性
- 椎間関節に対するストレステストでも陽性あり
- 神経学的検査では異常なし
<施術後の変化>
初回の施術後は、しびれに変化はなかったが、肩甲骨と頚部の可動性が向上していた。検査結果がグレーなものが複数あり、考えられる原因のうち、より侵襲性の低い安全な方法で始めていき、本当の原因を探っていく施術方針を説明して始めていった。肩甲骨の可動性を向上させつつ、頚部胸部の背骨の可動域の向上を目指していくために、背骨・骨盤・肩甲骨の矯正と、肩甲骨周囲の筋肉のマッサージ、肩甲下筋&棘下筋のトリガーポイントの筋肉に対する治療をしていった。週2回のペースで施術をしていくと、4週間で頚部と肩甲骨の可動域は左右差がほとんどなくなるほどに回復したが、しびれに変化なし。同時に、椎間関節と主に肩甲下筋の問題が残ったので、施術内容を合わせて最適化して継続施術をした。最終的には、合計8週間で16回の施術で、しびれが出なくなった。また自宅でできるマッサージをアドバイスした。現在は、2週間に1度のペースで定期的に来院し、再び悪くならないよう予防している。
<担当:鈴木のコメント>
今回のケースは、最終的には肩甲下筋のトリガーポイント(筋膜痛症候群)でしたが、いくつもの状態がこれを隠すような症状をつくり予想よりも施術期間が延びてしまったケースです。なかなかしびれが良くならない苦しい時期を乗り越えることができたのは、ご本人の強い願いがあったからです。本当に素晴らしいです。椎弓根障害、ヘルニアや胸郭出口症候群(TOS)、棘下筋(マイナー)トリガーポイントなどを除外した上で、時間がかかりましたがしびれをようやく誘発できたので確定できました。そのため、それに合わせて治療内容を適時変更して、筋肉へのアプローチを増やしていき、それをサポートするようなエクササイズなどを導入していきました。痛みのある状態では脳が痛みを記憶してしまい、神経の誤った活性化がおきて身体は混乱します。そのためにも問題が複雑化する前に、早期治療が重要です。当院では、エクササイズのアドバイス・栄養指導・生活環境指導をふくめた総合的なアプローチで、できるだけ早く以前より快適に過ごせるようにしていきます。
なかなか治らない腕のしびれ、トリガーポイント(筋膜痛)、頭痛や肩こりで、カイロプラクティックや整体をお探し の方は、静岡駅北口徒歩4分にあるサルーテ カイロプラクティックに、 お気軽にご相談ください。どんな人が実際に施術をしているか不安な方は、院長の子育てブログをご覧になってください。
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