こんな症状の方へ
ぎっくり腰・急性腰痛
不用意に何か重いものをもったり、ねじったり・伸ばしたりという急な腰の運動によって、関節や筋肉が本来もつ許容範囲をこえたときにおこることが多い。
関節の炎症が起きたり、反射的に身体を防御しようとしたりして、周囲の筋肉が異常に収縮してつったような状態になります。
- (1) 骨盤や腰の骨の関節がロック(動かない状態)してしまい、腰の動きが極端に制限されてしまいます。
- (2) 腰の筋肉がスパズム(持続的に過収縮してしまう。腰の筋肉がつった様な感じ)を起こしてしまう。
原因 | 不用意に重い物を持つ・急激な腰の運動・体重の増加 |
症状 | ピンポイントに鋭い痛みを訴えます。 押すと痛みを強く感じることが多くあります。 入浴や軽い運動によって血行が増すと悪化します。 |
悪化要因 | 腰の動き・お風呂(急性期) |
軽減要因 | 安静・特定の姿勢(腰を少しかがめるような姿勢) |
痛みの特徴 | 刺しこむような激痛・ズキズキした痛み・灼熱感 |
カイロプラクティック治療 (ぎっくり腰・急性腰痛)
- <ぎっくり腰・急性腰痛にはカイロプラクティック!>
- 『ぎっくり腰(=急性腰痛)には、カイロプラクティック治療が最も有効である』
という治療ガイドラインが米国にはあります。つまり第1選択が、カイロプラクティックということです。
医師による腰痛治療よりも、カイロプラクティックの腰痛治療が有効だと示されたことは、非常に重要です。
このことをぎっくり腰で悩むすべての皆さまに知っていただきたいと思います。
<じっとしていても痛いとき>
原因はなんであれ、腰が動かない状態を考えてみましょう。
動かないのか?動けないのか?動きたくないのか?
動かないのは身体を守っているからです。それと同時に、過剰な防御反応もでてしまいます。
過剰な防御反応は、取り除く必要がありますが、必要な防御反応はそのままにしておきます。
それを判断するために検査が重要になってくるのです。
『よしっ!腰の筋肉が硬くなっているからもみほぐそう』では、立てなくなっても知りません。
じっとしていても痛い=炎症がかなりひどいので、その部位を冷やして炎症を抑えることを優先します。
炎症がかなりひどいと、さわったり、ちょっとでも動かすことができないほどの痛みがあります。
そのような場合は炎症がおさまるまで、その部位に何がおきているのか正確には判断できません。
この場合その部位に直接治療することは避け、ペインコントロールおよび対症療法となります。
痛みを軽減するために物理療法(冷却療法・干渉波療法など)を用いたり、
不必要な過剰な防御反応を、神経的な反射による抑制を利用して取り除きます。
ここまでである程度痛みが軽減するので、先程できなかった検査が可能になるかもしれません。
- ○ 痛みに変化がない場合
そのまま対症療法を続けます。
そして3時間毎の冷却療法をご自宅でやっていただきます。
その他、日常生活で注意すること・禁止することなどを守っていただきます。 - ○ 動いても痛みがない方向がある場合
次の項目を読んでください。
<痛くない場合と痛い場合とがはっきりしてきたとき>
まったく動けないときは、何かしようにも何もできないので悪化することは少ないのですが、
この段階は、うっかり動けてしまうので油断してさらに悪化することが多い時期でもあります。
日常生活の注意点・禁止事項を守っていただくことで、予防と早期回復に努めてください。
身体を防御するために仕方なくするようになった姿勢や動作(代償運動といいます)が、
そのまま残って今度は悪影響を及ぼし始めます。
できるだけ早く治療を開始することが短期間で正常な運動パターンを再教育するために重要です。
カイロプラクティック治療では以下の目的でぎっくり腰の治療(急性腰痛の治療)をしていきます。
○ 動かなかったことで関節の拘縮が始まるので、動かしてあげる
○ 関節の神経的な位置情報をリセットするためにアジャストメントにより刺激を加える
○ 筋肉の運動パターンを再教育する
○ 筋肉などの正常な長さ・柔軟性を取り戻すため物理療法(超音波療法・干渉波療法)を行う
腰部の炎症が治まったら、関節への治療をおこなっていきます。
また腰の関節や周囲の筋肉に負担が掛からないようにしていきます。
どのくらいの間隔で、何回くらい通えばいいのだろう?と気になる方はこちらをどうぞ!