こんな症状の方へ
頚性頭痛(頚椎原性頭痛)
頭のつけ根から後頭部にかけて鈍い痛みを訴えることが多く、症状的には緊張性頭痛と似ています。
しかし、頚性頭痛は筋肉の緊張によって起こるものではなく、頚椎関節の機能障害が原因で起こるとされています。
原因 | 首と頭の境目付近(=上部頚椎)の関節機能障害によっておこります。 関節の可動性が極端に失われたり、異常な位置関係にあるような場合に、関節や後頭部の知覚を支配する神経が刺激されて頭痛がおこります。 むち打ち後や頚椎の変形性関節症などによって頭痛を伴うことが多くあります。 |
症状 | 後頭部や側頭部に広がる重だるい痛みが特徴です。 緊張性頭痛に似ていますが、緊張性頭痛よりも強い痛みを訴えることがあります。肩こりなどの筋肉との関連性は低く、肩や首の鈍痛を伴わない場合がほとんどです。 首の動きによって、可動性を失っている関節部分への負担が強くなると症状が悪化します。 |
悪化要因 | 長時間のデスクワーク・精神的なストレス・首の動き・肩や首の筋肉を使う重労働など |
軽減要因 | 安頚椎関節の正常な可動性 |
痛みの特徴 | 後頭部から側頭部にかけての重い痛み。時に鋭い痛み。 |
カイロプラクティック治療 (頚性頭痛・頚椎原性頭痛)
頚性頭痛・頚椎原性頭痛は、首の骨(以下、頚椎とします)が原因でおこります。
一方、前述した筋緊張性頭痛は、筋肉の緊張が原因でおこります。
この2つの頭痛が、同時または別々におこる場合もあります。
どちらも治療部位は似てますが、治療の重点が次のように変わってきます。
筋肉 ← 緊張性頭痛・筋緊張性頭痛
関節 ← 頚性頭痛・頚椎原性頭痛
構造的な異常が目に見えるタイプの頭痛ではないため、病院の検査では特に異常は見られず、痛み止めの薬が処方されることが多いようです。しかし、それでは根本治療は望めません。
カイロプラクティック治療で、首まわりの状態を整えると症状が改善しやすいのが特徴です。
では、どうして首が原因なのでしょうか?
首の骨(=頚椎)は7つあります。上3つの頚椎の間からでている脊髄神経が、頭の表面の感覚を支配しています。
頚椎の正常な関節機能が乱れると、『おかしいぞ』『痛いぞ』といった好ましくない刺激(=侵害刺激といいます)が常に発生します。
この侵害刺激は、脳に伝わるのですが、関節がおかしい・痛いといった情報は普段あまりないことなので、脳はよくあるところからの情報と勘違いしてしまいます。
結果、頭の表面の感覚と勘違いして、それを頭痛と感じるのです。
頚椎の正常な関節機能を回復させることが大切です。
関節に対する治療を独自性とするカイロプラクティック治療によって治療の前後で顕著に変化が現れることが多い症状の一つです。
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