『新型コロナワクチンと心筋炎』(アメリカの報告)

2021年6月30日発行
ファイザーとモデルナの新型コロナワクチンに関連した、心筋炎の多数のケースからわかったこと。
CDC
『特徴的には、多くの場合2回目のワクチン接種をして、3~5日後に急な胸痛を初期症状』
「新型コロナに感染しても、心外傷の原因になり、それは悲惨な結果になるかもしれない。現段階まで集められたデータによると新型コロナワクチン接種後の心筋炎は、稀なことである。」
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このことをわかりやすくまとめました。
まず、アメリカ国内の症例とイスラエルの発表があります。
(イスラエルは新型コロナワクチンに関する膨大なデータを持っています)
<イスラエルからの報告>
〇約504万人(5,049,424人)に接種した中で、121人の心筋炎を発症した。
121人すべてが、2回目のmRNAタイプ(ファイザーやモデルナと同タイプ)ワクチンを接種して30日以内に発症した。
〇ワクチン接種後の心筋炎になる割合
おおよそ24/100万(=0.0024%)
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<アメリカ国内からの報告>
【ワクチン接種後の心筋炎ケースの典型的な特徴】
〇男性
〇若い年齢層
〇心筋炎症状や所見はほとんどの場合数日で治るが、長期的には不明
CDC
『ワクチン接種後に29歳以下の323人が心筋炎か心膜炎になったことを確認』
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1.アメリカ軍関連
23ケース(全員が男性&平均25歳、ファイザー7&モデルナ16)で、ワクチン接種後4日以内で急性心筋炎
☆そのうち20ケースが2回目接種の後
☆全員が最初に急な胸の激しい痛みを訴えていた
☆全員がサポーティブケアで回復したか回復に向かっている
☆軍は280万ワクチン接種を終えており、心筋炎のケース数自体は少ないが、2回目接種後の男性軍人が心筋炎になる割合は予想より十分に高かった。
具体的には、2回目接種約54万回(544,000回)のうち0~10ケースの心筋炎を予想していた(10/544,000=0.001%)が、実際には19ケースだった(19/544,000=0.003%)
新型コロナワクチンは、感染予防にとても効果的であるので、予防接種の後におこる稀な不運なことの危険性は、ワクチン接種の大きな利点と注意して比較しなければならない
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2.DUKE大学メディカルセンター
過去3カ月間に、4人(ファイザー2&モデルナ2)が、ワクチン接種後の急性心筋炎を発症したが、2~4日で退院した。(※急性心筋炎の患者は、過去5年間の同じ3カ月間と比較して一番多かった) ☆激しい連続的な胸痛が初期症状 *****
3.ミネソタ州のMayo Clinic 8人 (ファイザー&モデルナ)ワクチン接種後2~4日で胸の痛みをともなう心筋炎で入院したが、全員が安定状態で退院した。 ☆8人中の2人が、以前に新型コロナウイルスに感染したことがあり、その時は入院が必要なかった。他の6人は健康な男性(21歳~56歳)だった。 ☆7人が2回目ワクチン接種後に、1人(以前に新型コロナウイルスに感染したことがあった人)が1回目ワクチン接種後に心筋炎を発症した。 ☆8人中5人が、ワクチン接種後24時間以内に全身症状が発症し、48~96時間後に胸痛を訴えた。 ☆このワクチンに関連した心筋炎の長期的な調査がされていないため、競技スポーツへの復帰前には3~6カ月間の再検査が推奨される。 *****
4.ヴァージニア州とダラス州の2つのメディカルセンター
40歳以下の男性7人(白人・ヒスパニック系)がワクチン接種後の急性心筋炎で3日間入院したが全員症状がなくなり退院した。
☆7人中6人がmRNAタイプ(ファイザーかモデルナ)で、1人がアデノウイルスタイプ(ジョンソン&ジョンソン)
☆7人中の1人が過去に新型コロナウイルスに感染したことがあった
☆ワクチン接種した3~7日後に急な胸の痛みと心筋炎の所見があった
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5.【ケースレポート】
52歳健康男性は、2回目のモデルナワクチン接種して3日後に急性心筋炎
『ワクチン接種して2~4日で、心臓所見や症状がでる心筋炎患者がいることを忘れてはいけない』
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6.JAMA Cardiologyに症例報告
2回目のファイザーワクチン接種して4日以内に、7人(14~19歳)が心筋炎または心膜炎を発症
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